Starlinkには、丸型アンテナの初期モデルから、Standard 4 / 4X、Mini、Performance、Enterprise、さらに新しいStarlink V5まで、複数のハードウェアが存在します。
さらに、「第1世代」「第2世代」「Gen2」「Gen3」「V2」「V3」「Standard」「High Performance」など、新旧の名称が混在しているため、「自分が使っているStarlinkがどのモデルなのかわからない」という方も少なくありません。
特にケーブル、マウント、電源アダプター、EthernetアダプターなどのStarlink対応アクセサリーは、機種によって端子形状やサイズ、電源方式が異なります。
見た目が似ていても互換性がない場合があるため、アクセサリー購入前にはStarlink本体のモデル確認が非常に重要です。
この記事では、現在確認できる主要なStarlinkハードウェアを、外観・名称・特徴・見分け方を中心にわかりやすく整理します。
まず確認したい|Starlinkの「世代名」は少し複雑
Starlinkでは、ユーザーや販売店の間で使われてきた名称と、現在の公式名称が完全には一致していません。
たとえば、以前よく「Gen3」「V3」と呼ばれていたStandard系モデルは、現在では主にStandard 4、Standard 4 Xという名称で整理されています。
Performanceシリーズについても同様です。
| 現在の主な名称 | よく使われる旧名称・通称 |
|---|---|
| Standard Circular | 初代丸型 / 第1世代 |
| Standard Actuated | 第2世代 / Gen2 / V2 |
| Standard 4 / 4X | 旧Gen3 / V3 / 第3世代 |
| Starlink V5 | V5 |
| Starlink Mini | スターリンクミニ |
| Performance Gen1 | Actuated High Performance / High Performance |
| Performance Gen2 | Flat High Performance |
| Performance Gen3 | Performance Gen3 |
| Enterprise | Enterprise |
特に注意したいのが、「Gen2」「Gen3」という言葉だけでは、どの製品ラインかわからないという点です。
たとえば、StandardのGen2とPerformanceのGen2は、まったく別のハードウェアです。
アクセサリーを探す場合は、旧世代名だけでなく現在のモデル名まで確認しておくと、誤購入を防ぎやすくなります。
1. Standard Circular|初代の丸型Starlink
最も見分けやすいモデルです。最大の特徴は、アンテナが円形であることです。
現在のStarlinkは長方形・四角形のモデルが中心ですが、初期型は大きな丸いアンテナを採用していました。
よく使われる名称
- Standard Circular
- 初代丸型
- Round Dish
- 第1世代
- Gen1 Standard
見分けるポイント
アンテナ面が完全に丸ければ、基本的にこのモデルと判断できます。また、アンテナには自動方向調整機構があります。
公式キットではDish側のケーブルが固定式で、長さは約30mです。
アクセサリー購入時の注意
Standard Circularは初期のハードウェアのため、現在販売されているStandard 4 / 4X用、Mini用、Standard Actuated用アクセサリーとは基本的に別モデルとして確認してください。
2. Standard Actuated|第2世代・Gen2・V2
日本でも比較的多く使われてきたモデルです。
よく使われる名称
- Standard Actuated
- 第2世代
- Gen2
- V2
- Standardムーブ
- 自動角度調整モデル
外観の特徴
アンテナは縦長の長方形です。
最大の特徴は、本体下部に支柱があり、アンテナ内部のモーターによって自動的に方向を調整することです。
Starlinkを起動すると、設置環境に合わせてアンテナの向きを自動調整します。
Standard ActuatedのStarlink公式仕様を見る
Standard Actuatedの接続構成
この世代では、Gen2 Routerが重要な役割を持っています。
Gen2 RouterはWi-Fiルーターとしてだけでなく、Starlinkアンテナへの給電にも関わります。
有線LANやケーブル延長を検討する場合は、Standard Actuated専用の接続方式・端子を確認する必要があります。
Standard Actuated Gen2 / V2のSPX端子をRJ45へ変換できるアダプターもあります。既存のLANケーブルを活用した延長や補修を検討している場合に便利です。
Starlink V2 Ethernetアダプターを見る
Standard ActuatedとStandard 4 Xの大きな違い
簡単に言えば、
Standard Actuated:モーターで自動調整
Standard 4 X:Starlink Appを確認しながら手動調整
ここを確認するだけでも、かなり判別しやすくなります。
3. Standard 4 / Standard 4 X|旧Gen3・V3
ここは現在もっとも名称が混乱しやすいモデルのひとつです。
以前、Starlink Gen3、V3、第3世代、Standard Flatなどと呼ばれていたモデルは、現在の公式名称では主にStandard 4 / Standard 4 Xとして整理されています。
Standard 4とStandard 4 Xは何が違う?
公式の名称変更では、
旧「Starlink Standard Kit」 → Standard 4 X
旧「Starlink Standard with Router Mini」 → Standard 4
という整理になっています。
アンテナ本体の基本仕様は近いものの、キット構成、とくに同梱ルーターや電源装置などに違いがあります。
外観の特徴
Standard Actuatedと異なり、アンテナに自動方向調整用のモーターがありません。
設置時にはStarlink Appの案内を確認しながら、ユーザーが手動でアンテナの向きを調整します。
消費電力
Starlink公式の消費電力FAQでは、Standard 4 / 4 Xの平均消費電力は75~100W、Idle時は約20Wと案内されています。
Standard 4 / 4XやEnterpriseを屋根へ固定したい場合は、角度調整できるピボットマウントを利用すると設置方法の選択肢を広げられます。
Starlink Standard 4 / 4X対応ピボットマウントを見る
Standard 4 / 4XとMini / Mini Xの専用端子をRJ45へ変換できるEthernetアダプターもあります。市販LANケーブルを利用して配線レイアウトを変更したい場合に便利です。
Standard 4 / 4X・Mini対応Ethernetアダプターを見る
4. Starlink V5|より小型・軽量・省電力になったホーム向けモデル
Starlink V5は、V4系のStandardよりもさらに小型化・軽量化された新しいホーム向けモデルです。
| 項目 | Starlink V5 |
|---|---|
| ピーク時ダウンロード | 375Mbps以上 |
| サイズ | 384 × 306 × 34mm |
| 重量 | 1.1kg |
| 平均消費電力 | 35~50W |
V4は594 × 383 × 39.7mm、2.9kg、平均75~100Wなので、V5では特に小型化・軽量化・省電力化が大きなポイントになっています。
V5は移動中利用向けではない
Starlink公式ではV5について、移動中の使用を目的として設計されたものではないと案内しています。
そのため、走行中の自動車や航行中の船などを前提にするのではなく、家庭や固定拠点での利用を中心に考えるモデルです。
5. Starlink Mini|小型・低消費電力のポータブルモデル
外観で非常にわかりやすいのがStarlink Miniです。
Standard系よりかなり小型で、アンテナ本体にWi-Fi機能が内蔵されています。
Starlink Miniの消費電力
- 平均20~40W
- Idle:約15W
Standard 4 / 4 Xより低消費電力で、ポータブル電源やバッテリーを活用する用途とも相性のよいモデルです。
電源入力
Starlink Miniは12~48V DCで動作し、定格は60Wです。
USB-CでMiniを動かす場合
Starlink公式ではUSB-C PD電源について、100W・20V / 5Aを最低推奨としています。
65W以下のUSB PDは対応していません。
Mini / Mini XのMini本体へUSB-C PD電源から給電できるUSB-C to DCケーブルがあります。2m・3m・5m・10mから設置環境に合わせて選択できます。
Starlink Mini用 USB-C to DC電源ケーブルを見る
Starlink MiniはPoE対応?
結論から言うと、Starlink Mini本体はPoE給電に対応していません。
Ethernet接続が可能であることと、PoEで電源供給できることは別なので注意してください。
6. Mini X|新しいアンテナではなく「Mini+Router Mini」
Mini Xも非常に誤解されやすい名称です。
「Miniの次世代アンテナ」と思われることがありますが、公式の整理では、Mini X = Starlink Mini + Router Miniと理解するとわかりやすくなります。
衛星通信を行う中心部分はStarlink Miniで、そこにRouter Miniを追加してWi-Fi環境を拡張したキットです。
Mini Xのセットアップ順序
- Starlink Miniを先にセットアップ
- その後Router Miniをセットアップ
Mini本体用アクセサリーとRouter Mini用アクセサリーは異なるため、商品購入時にはどちらへ接続する製品なのかを確認してください。
7. Performance Gen1|旧Actuated High Performance
ここからはPerformanceシリーズです。家庭向けStandardシリーズとは別系統なので注意してください。
現在のPerformance Gen1に相当する旧名称は、Actuated High Performanceです。
High Performance Kitという名称で覚えている方も多いモデルです。
外観の特徴
大型の四角形アンテナで、自動方向調整機構を搭載しています。
主な特徴
- 電子フェーズドアレイ
- 自動方向調整
- 視野角140°
- IP56
- 動作温度 -30~50℃
- 融雪能力 最大75mm/時
- 平均消費電力110~150W
公式案内ではStandard系より約35%多く空を見渡せるとされています。
8. Performance Gen2|旧Flat High Performance
Performance Gen2の旧名称は、Flat High Performanceです。
Flat High Performance = Performance Gen2であり、Performance Gen1とは別モデルです。
Standard 4 Xより高性能なポイント
公式比較ではPerformance Gen2はStandard 4 Xと比べ、約35%多く空を見渡せるとされています。
また、35℃を超える高温環境では典型的なダウンロード性能がStandardに対して約3倍、融雪性能は約1.7倍と案内されています。
視野が広いため、船体が揺れるような環境でも衛星との接続維持に有利です。
Performance Gen2向けの配線・Ethernet関連アクセサリーを探す場合は、Standard系とは端子仕様が異なるため、対応世代を必ず確認してください。
9. Performance Gen3|現行の新しい高性能モデル
Performanceシリーズの新しい世代です。
「Gen3」だけを書くとStandard 4 / 4Xの旧称Gen3と混同しやすいため、Performance Gen3またはPerformance(第3世代)と確認することが重要です。
| 項目 | Performance Gen3 |
|---|---|
| ピークダウンロード | 475Mbps |
| ピークアップロード | 75Mbps |
| 視野角 | 140° |
| 平均消費電力 | 70W |
| 動作温度 | -40~60℃ |
| 融雪性能 | 最大85mm/時 |
| 耐風 | 280km/h以上 |
| DC入力 | 12~56V DC |
| 保証 | 3年 |
Performance Gen3用の延長ケーブルやRJ45変換アダプターなど、設置距離やネットワーク構成に合わせたアクセサリーもあります。
Performance Gen3対応アクセサリーを見る
10. Enterprise|法人・固定拠点向け
Enterpriseは、家庭向けStandardとは異なり、企業・法人の固定拠点での利用を意識したStarlinkです。
主な特徴
- 電子フェーズドアレイ
- 視野角110°
- 手動方向調整
- IP67 Type 4
- 動作温度 -30~50℃
- 平均消費電力75~100W
- 50m Enterprise Cable
- 5m Ethernet Cable
- サードパーティ製ルーターとの接続を想定
Enterpriseを見分けるポイント
アンテナだけを見るとStandard系に近いため、外見だけでは判断しにくい場合があります。
その場合は、50mのEnterprise Cable、独立したPower Supply、企業ネットワーク向けの構成などを確認すると判別しやすくなります。
Starlink主要モデル比較早見表
| モデル | 外観・特徴 | 方向調整 | 主な旧名称 |
|---|---|---|---|
| Standard Circular | 丸型 | 自動 | 初代丸型 |
| Standard Actuated | 縦長長方形+支柱 | 自動 | Gen2 / V2 / 第2世代 |
| Standard 4 / 4X | フラット長方形 | 手動 | Gen3 / V3 |
| V5 | 小型・軽量のホーム向け | 手動 | V5 |
| Mini | 小型一体型 | 手動 | Mini |
| Performance Gen1 | 大型+支柱 | 自動 | Actuated High Performance |
| Performance Gen2 | 大型フラット | 固定 | Flat High Performance |
| Performance Gen3 | 新型高性能フラット | 手動 | Performance Gen3 |
| Enterprise | 法人・固定拠点向け | 手動 | Enterprise |
一番簡単なStarlink機種判別フロー
アンテナが丸い
→ Standard Circular
長方形で、自動的に角度が動く
家庭向けサイズなら → Standard Actuated
大型の高性能モデルなら → Performance Gen1
長方形でモーターがない
Standardサイズなら → Standard 4 / 4 X
かなり小型なら → Starlink Mini
Mini本体+Router Miniのキット
→ Mini X
大型のフラット型Performance
旧Flat High Performanceなら → Performance Gen2
新しいPerformanceモデルなら → Performance Gen3
法人固定拠点向けで50m Enterprise Cableを使用
→ Enterprise
アクセサリー購入前には「見た目」だけでなく端子も確認
同じ長方形のStarlinkでも、ケーブル端子、給電方式、Ethernet接続方式、マウント取付部、本体サイズ、Router構成は異なります。
そのため、「見た目が似ているから使えるだろう」という判断はおすすめできません。
特に間違えやすいのが、以下の組み合わせです。
- Standard ActuatedとStandard 4 / 4X
- Standard Gen2とPerformance Gen2
- Standard 4 / 4Xの旧Gen3とPerformance Gen3
- Mini本体とRouter Mini
- Performance Gen1とGen2
Cosmic MarketでStarlink対応アクセサリーを選ぶとき
Cosmic Marketでは、Starlinkの各モデルに対応した電源ケーブル、DC電源アクセサリー、Ethernet関連アクセサリー、RJ45変換アダプター、延長ケーブル、マウント、車載用アクセサリー、収納ケース、配線アクセサリーなどを取り扱っています。
商品ページには対応機種を記載していますので、ご購入前にご使用中のStarlink本体をご確認ください。
機種がわからない場合は、Starlink本体や端子部分の写真をご用意いただくと確認しやすくなります。
まとめ|Starlinkは「世代」より正式なモデル名で確認しよう
Starlinkは世代ごとにハードウェアが進化していますが、新旧名称が混在しているため、「Gen2だからこれ」「Gen3だからこれ」だけで判断するのは危険です。
特に現在は、Standard 4 / 4X、V5、Mini / Mini X、Performance Gen1 / Gen2 / Gen3、Enterpriseのように製品ラインが細かく分かれています。
アクセサリー購入時は、正式なモデル名、アンテナ形状、自動方向調整の有無、端子形状、Router構成を合わせて確認することをおすすめします。
自分のStarlinkモデルを正しく把握できれば、ケーブルや電源、マウントなどのアクセサリーも選びやすくなり、誤購入を防ぐことができます。
※本記事はStarlink本体の機種・仕様を説明するためにStarlinkの名称を使用しています。Cosmic Market / Cosmic3CはSpaceX社またはStarlink公式とは提携・協力関係にありません。掲載している周辺機器は、各商品ページに公式品・純正品との記載がない限りStarlink対応アクセサリーです。最新のStarlink本体仕様についてはStarlink公式サイトをご確認ください。















































































































